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「バカ」のハードル


池袋パルコでのイベントに行ってきました。
ビートたけし&所ジョージ編集雑誌『FAMOSO』の展覧会です。
「バカやってるビートたけし」が見たかったわけで。
展示内容は、雑誌のレイアウト記事をパネルにして
実際に使った小道具と衣装の展示でした。



私は『FAMOSO』の存在自体知らなかったので新鮮に見れたけど
そうでない人には物足りなかったのでは?
会場内は撮影が自由でした。






でも油絵だけは撮影禁止。
「バカ」を通せないなら
わざわざ油絵展示しなくてよかったんじゃないの?
さっと引かれる境界線。
そこは冷めました。
勝手にでっちあげた記事と数あるキャラクターのなかで、
私が一番気に入ったのは米国万歳(よねくにまとせ)二等兵ですかね。
あと有機カリーのおじさん。
正直、そんなに面白い展示会ではなかったわけですが撃沈
物販にはちょっと心が湧きました。
シールはかなり使えそうです。
手紙に貼ったりして楽しめそう。
いきおいで有機カリー購入。
食べるか食べないかは・・・・・。

唖然きのこグリーン

author:dokurokinoko, category:映画・アート, 19:04
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アングラ★祭り


「アングラ」の単語に敏感な皆様、年末ですね。
しかし来年は、にわかに何やら盛り上がりそうな予感。
『薔薇の葬列』40周年! そして寺山修司 没後25年!

まずは12月31日からパルコファクトリーにて
『ジャパン☆アヴァンギャルド アングラ演劇傑作ポスター展』
http://www.parco-art.com/web/factory/avantgarde0812/
ちょっと期間が短かすぎやしませんか!?と文句を言いそうになりますが、貴重なポスター展をやってくれます。
すでにこれは本が出ていまして、私はもちろん購入済み。

ジャパン・アヴァンギャルド  -アングラ演劇傑作ポスター100-ジャパン・アヴァンギャルド -アングラ演劇傑作ポスター100-カマル社 ポスターハリスカンパニー PARCO出版 2004-06-29売り上げランキング : 131865Amazonで詳しく見る by G-Tools

サイズも大きいし、紙も良いし、もちろん内容も良いのでオススメです。
イベントとしては寺山修司実験映画新春特別上映と、宇野亜喜良さんの対談&サイン会もあって、思わず前のめりにパルコのHPを凝視してしまいました。
気になったので「寺山修司没25年」で検索をかけてみましたら、
松山市ではなんと、市街劇「人力飛行機ソロモン」をやっていたらしいです。うらやましい!!!!



そして1月17日からは松本俊夫回顧展が始まりますよ〜!
http://www.imageforum.co.jp/matsumotoretro/index.html

プログラム内容は以下の通りです。
『修羅』『薔薇の葬列』『松本俊夫実験映画集』『十六歳の戦争』『ドグラマグラ』
目玉はやはり『薔薇の葬列』でしょうか。
母親を殺した少年がそれと知らずに父と関係してしまうという、
倒錯した近親相姦の世界を60年代の新宿、ゲイバーなどを舞台にした惨劇映画。
主演はご存知、ピーターさん。
登場するゲイボーイもすべて素人のゲイの方達だったり、映画監督の篠田正治、藤田敏八、デザイナーの粟津潔、演出家の蜷川幸雄など面白い顔ぶれです。
重く暗い内容ですが、カットがいちいち格好良いし、新宿街頭でのハプニングとかインタビュー映像が入ったりするので半ドキュメンタリーのような感じで時代の熱をぐわ〜っと感じる事ができます。ザラザラっとした画質もいいんですよね〜!

この回顧展のもうひとつスゴイところはトークショーの人選です。
田名網敬一にジム・オルークって。
興奮で体がグニョっとねじれてきました。

しかし、こういうのってひっそりといつの間にか公開してて見逃す事多くないですか?
まえはスタジオボイスでも特集組んでくれてたのに。グスン。

ネットがあるから色々調べられるけど、知るきっかけがないと探せないわけで。
なんでみんな黒澤と小津は観るくせにここまで来ないのでしょ???

何十年経っても私たちの心を捉えて離さないアンダーグラウンドな世界。
その魅力を存分に知る事の出来るまたとない機会です!
お見逃し、禁止。

唖然きのこブルー
author:dokurokinoko, category:映画・アート, 19:44
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百万円と鈴子さん


ある種の女子層にはたまらない顔ぶれ(タナダユキ、蒼井優、森山未來、クラムボン)が揃う映画「百万円と苦虫女」を観てきました。
公式サイトはこちら http://www.nigamushi.com/

アルバイト生活を送っていた鈴子は、ある行動を起こしたことで前科モノに。
中学受験を控える弟に避難され、百万円貯まったら家を出て行くと宣言。
そして鈴子は見知らぬ町で一人暮らしをしては、百万円貯まるたびにまた次の土地へ移動する生活を続けていく。
人と距離をおいて自分を守っていた鈴子が、様々な人達と関わりながら成長していく旅物語
 

というのが大まかなあらすじです。

まず、この作品に登場する全ての配役がすごく良かった!
海の家を経営する家族と、大声でギャーギャーと鈴子を噂する軽そうな色黒の男グループ。
うわ〜いるよ!こういうの! 
鈴子でなくても距離を置きたくなるあのチャラい雰囲気。
画面からでもナンパ慣れした人独特の匂いが伝わってきます。
海の画とあいまって相乗効果大です。逃げろ鈴子!

海は性に合わなかったと山へ向かう鈴子。
そこで出会った喫茶店のマスターと桃畑の農婦がまたピタリ。
ものすごい完成度の「田舎でよくある会話」が繰り広げられ、リアル過ぎて笑えます。
私も少々田舎の出身なもんで、こんなの訛りじゃねぇ!というジャッジには多少厳しくなってしまうのですが、お見事でした。
桃のもぎり方が上手いと鈴子を褒めるシーンや、縁側での村長達との会話、村の住民総出の集会でのやりとりの場面は見所のひとつだと言ってもいいです。
村の人達の連帯感が強ければ強いほど主人公の所在なさが浮き立っていました。
農夫役のピエール瀧さんも凄く良かった。
寝起きにピエール瀧のアップ顔を見て悲鳴をもらす鈴子! 
鈴子の入浴中に脱衣所で揺れる瀧の人影!
不気味にもっさりしてて素敵でした。

桃畑に別れを告げ、ごく普通の地方都市に越してきた鈴子は同じバイト先の大学生を好きになるのですが、ここスゴイ良かったです(ホゥ・・・)。
個人的に森山未來好きっていうのもありますけど、なんかもう、うわ〜!ですよ。
キャラクターと物語の展開も含めて、うわ〜!もう!カーッ!!! って。
インタビューでタナダユキ監督が
「繊細さと大胆さ、品のいい媚びない色気を持っているからこそリアリティーのある中島にしてくれた」
と言ってましたけど、それ大げさじゃないです。
ボキャブラリーが少ない私の感想になると「どわー!」とかの感嘆絶叫語しか出てこなくて申し訳ないですけど。
ここはネタバレしたくないので詳しくは書かないでおきます。ぜひ本編でご確認を。

蒼井優演じる鈴子は、いつもふし目がちで不機嫌そうにしてる地味な女の子です。
その鈴子をどうしてここまで魅力的にできるんだろう。
ふとした表情に何度ハッとさせられたことか。
ラストの歩道橋の上での鈴子のシーンもすごく好きですが、夕方に弟と歩く場面もとても良かったです。じわ〜っとせつない!
エンドロールの曲もラストシーンの鈴子とシンクロしていて、思わず聴き入ってしまいました。見終わって二日経ちますけど、まだ映画の余韻がふわふわ残ってるカンジです。


パンフレットもとても可愛いく出来ていて、
真ん中が桃型に加工されてて下の柄が少し透けるようになっていました。
中身を読んで驚いた事がひとつ。
鈴子がテレオペのバイトの昼休みにビルの屋上でお弁当を食べるシーンの写真があるのですが、そこに見覚えのあるビルの名前が・・・・。
私が去年まで派遣で働いてた会社だ! 
その向かい側のビルで撮影してたなんて!
もしかしたら会えてたかもしれないな〜プシュー(なんてありえないか・・・)。

唖然きのこオレンジ
author:dokurokinoko, category:映画・アート, 21:48
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うさぎさんスーサイズ
どもども。
関東はまだ梅雨が明けずジメジメしています。
そんな雨の日は家で過ごす事も多いんじゃないでしょうか。
ここは知性を磨くべく、本や美術書でも読もうじゃありませんか。
みなさん、絵本はお好きでしょうか?
去年発売された飛び出す絵本「不思議の国のアリス」(ロバート・サブダ作)
すごかったですね〜。何度でもパカパカと遊んでいたくなりました。
絵本は奥が深いので、好きな人はよりマニアックになるような気がします。
私も絵本は好きですけど全然詳しくないし、コレクターでもないのでそんなに持っていないのですが、最近つい購入してしまった絵本があります。
今回はその2冊を勝手にご紹介。


まず1冊目「自殺うさぎの本」(アンディ・ライリー作)
洋書も出ていますが、あえて和書をチョイス。
見てくださいよこの表紙の文字。なんかたまらないんですけど。
「むやみに死んじゃううさぎたち」とは!?
絵柄にご注目ください。
トースターに飛び込んでこんがり焼け死のうとしてます。
おいおい!
中身もこんなかんじで1ページずつうさぎがスーサイド。
時には1羽で、時には集団で。
不謹慎?
でもな〜んか笑ってしまううさぎがてんこもり。

つい続編の「またまた自殺うさぎの本」まで買ってしまいました。

かわいそうっていうより、このうさぎ達はボケに徹しているのです。
死にまっせ〜といううさぎ達に思う存分ツッコミをしてあげましょう。
面白い絵本です。かなりオススメ。
自殺うさぎの本自殺うさぎの本
Andy Riley

青山出版社 2005-12
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そしてもう1冊「+ e −(つけたりとったり)」(ブルーノ・ムナーリ、ジョヴァンニ・ベルグラーノ作)
こちらは絵本というかカードゲームなのですが、72枚のカードを使って自由に組み合わせて絵を作り、自分だけの物語を作って遊べるようになっているもの。
そのカードのうち48枚は透明なプラスチックに絵が描いてあるので重ねて透かせることができるのです。
もちろんきっちり重ねる必要はなく、わざとずらした絵柄も作って遊べますし
まったく関係ない本や写真の上に重ねてもおもしろい。
子供に独占させるのはもったいない! 
しかもこれは70年代の知育玩具の復刻版。ブルーノ・ムナーリってやっぱりスゴイとしかいいようがありません。

ブルーノ・ムナーリ(絵本、グラフィック、プロダクトデザイン、絵画や彫刻、実験映像から子どものための美術教育など、多岐にわたる分野で活躍したイタリアのアーティスト。1998年死去)

疑似体験してみたい方はBruno Munari Cyber Museum(武蔵野美術大学美術資料図書館)というサイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
http://www.musabi.ac.jp/library/muse/cybermuse/munari/07-j.html
この絵本でオーバー30知育に励みたいと思います。
唖然きのこレッド

author:dokurokinoko, category:映画・アート, 10:43
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ナンシー眼鏡


亡くなってもう7年ですか・・・。
あまりにも急に、そして若くしてこの世を去ってしまった
コラムニストにして消しゴム版画家の「ナンシー関大ハンコ展」へ行ってきました。
場所はパルコ6階の狭いブース。先週の土曜日のお昼ちょっと前に行ったんですけど、けっこう混雑してました。
だって展示してあるハンコの数が半端じゃないんだもの・・・。5000個強って!
アタマから展示の個数が多いもんだから、もう入口で詰まっちゃってます。じっくり見たいけど見れないジレンマが〜。
来場者は40〜60代の女性も多く見られました。意外。
以前に出版された「ナンシー関 消しゴム版画」(メディアファクトリー)で実際の彫られた消しゴムが載ってましたが、目の前で見た実物のハンコは小さく、そしてとても細かい!顔の部分は深くしっかりと堀ってあって、横の一言はさらっと一筆堀りだったり。
ナンシーさんの仕事場を再現したコーナーはぜひ見て欲しい箇所です。パソコンの横に、さりげなく前田吟の写真が。しかも番組の画面から撮ったやつ。本棚のセレクトにもニヤリとさせられます。
ゆかりの人達のビデオコメントも良かったです。山田五郎さんに、安齋肇さん、みうらじゅんさん、清水ミチコさん、浅草キッド、いとうせいこうさん、鈴木慶一さん他多数。コメントで多かったのは「今生きてたら、ナンシーさんは何ていうんだろう?」というもの。たしかに今のテレビって同じ企画の垂れ流しってカンジが否めません。異常なまでにクイズ番組も多過ぎるし(しかもつまらない・・・)。
そこで私も考えてみました。
「今だからこそ訊きたい ナンシー関批評ベスト5」
第5位 檀れい
第4位 国文太一
第3位 大地真央&森田恭通夫婦
第2位 NEWS ZEROのキャスター
第1位 島田紳介
もう書いてるよっていう人達もいますが、「現在の」ってことですごく読んでみたい著名人というか、私が「なんかモヤモヤしてるもの」を挙げてみました。ほんとはもっとたくさんモヤモヤの種があるんですけど。
番組としては「ブラックバラエティ」と「歌のうまい芸人」みたいな特番についてどう思ってるか聞きたかったな〜と。ガキの使い(微妙な時間で始まる)を見逃したくなくて仕方なくちょっと早い時間からチャンネルを合わせているんですが、どうにも音だけ聞いててもストレスが溜まります。イラッ!ムカッ!の波がものすごい周波数で押し寄せてくるんです。いちいち入れてる笛の音とかの効果音みたいなのもほんとにもう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナンシーさんのコラムは、言い得てズバリだったのも凄いところでしたが
ちょうどいい文章の長さと、言葉のチョイスが素晴らしかった。
大橋巨泉を年中閉店セールしてる家具屋のようだと言ってみたり、世の中のほとんどはヤンキーとファンシーで構成されてると言ってみたり・・・。
そこかしこに投入されてるユーモアのセンスがすごく好きでした。ほんとにほんとに残念です。
ボン研究所というナンシーさんのサイトは、いまだ閉鎖されておりません。
http://www.bonken.co.jp/
そこでは「来るな! 邦衛!!」( 田中邦衛の顔がマウスカーソルにまとわりついてくる)
「 びっくり一茂」(長島一茂の顔が画面上をうろうろし、音が鳴るとびっくりする)などダウンロードが可能です。
記憶スケッチアカデミーも見れるのが嬉しいですね。私のオススメは海老の巻。宇崎竜童の精子から生まれた海老が拝見できます。
コラムは読むことはできませんが、作品一覧やハンコの一部が公開されていますので興味がある方は遊びに行ってみてはいかがでしょうか

唖然きのこオレンジ
author:dokurokinoko, category:映画・アート, 01:56
comments(2), trackbacks(0), - -
泥ダンゴの呪い

GWもおしまいですが
この時期、一生懸命働いているおじさん達がいるのです。
シティボーイズミックスPRESENTS 「オペレッタ ロータスとピエーレ」。
大竹まこと、きたろう、斉木しげるのシュールなコント劇。
基本この3人と、今年のゲストは中村有志になんとおじいちゃん先生での記憶も新しいピエール瀧!
しかも今回「オペレッタ」。なんだよそれ!できんの!?
というのが正しい反応ですので、私もそう思いましたヨ。
毎年斉木さんのひとりオペレッタは公演の魅力でもあります。
台詞を間違えたりしてもいいんだよ。芝居は雰囲気で。わかるんだからと言い切ってましたからね。
演出は細川徹さん。ブロスでの連載「ひとり身の上相談」が(私のなかで)好評。
短い話でテンポよくポンポンポンと構成され、登場人物が微妙に繋がるというシティボーイズ特有の笑いのツボにグっとくる類まれな面白さは健在。
各々のキャラクターをよく分かってらっしゃる。
瀧は初出演でどうなのかな?と思ってたけどものすごい馴染んでたな〜。
あんな太っちゃってたんだ!? ハラ太鼓必見。
前衛音楽家のとこ、すごい好きだった。砂糖と塩を分けるシーン最高です。
記念にパンフレット買いまして、5人バラバラの蛇腹折仕様。

これがまたどうでもいい内容しか書いていない
モンブランの食べ比べなんて、なんにも関係ないし!
斉木さんと細川さんのオペレッタ(しかもDVD)鑑賞トークが記載されてまして
あきらかにオペレッタを馬鹿にしてるとしか思えないトーク展開に爆笑。
いいお土産でした。
シティボーイズ未経験の方、早急に鑑賞することをお薦めいたします。
大人になったからこそ笑えるシニカルで黒い笑いがあなたを待っていますよ。
唖然きのこオレンジ
author:dokurokinoko, category:映画・アート, 23:59
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ポッチャリ美少年登場

パラノイドパークですよ。
ガス・ヴァン・サント監督作品。
「エレファント」が好きだったので観に行ってきました。
まずこのフライヤーの写真に惹きつけられました。
結構そういう人もいるハズ。
はじめに言っておきますが、結末をハッキリ求める人には向かない映画です。
 
主人公は16歳のアレックス。
パラノイドパークはスケーターが集まる公園。
そこへ出掛けた彼が、誤って人を死なせてしまい・・・というのがおおすじ。

あせってる行動はあっても、感情が顔に出ない。
無表情なアレックス君。
どこか他人事な雰囲気。
そんなアレックスが感情を表に出したのはシャワーの場面なんじゃないかなと。
私は思ったんですけども。
音楽といい、ややスローなとこといい、頭に残るシーンでした。
(フェリーニ映画の音楽らしいのですが、ほんと?)
このシーンがすごく良かった。
あとマグロになってるシーンもいろんな意味で印象的でした。

「被写体に近づいて撮られている」ってこういう事か〜。
あくまで「被写体」。
主人公の内面に深く迫るという意味ではありませんでした。
こういうとこがやっぱりガス・ヴァン・サントなのかも。
主人公との距離感が近いようで遠い。
だから観る側はより想像させられるといいますか。
あのシーンのあれってさ〜・・・と
見終わってから絶対話したくなるので、ひとりで観ない方がいいかもしれません。
そしてエリオット・スミスの曲にちょっと涙。
あっけない死と若さと虚無感と混乱。
思春期の脆くてあやうい美しさっていうのは理解できるし、
アレックス演じたゲイブ・ネヴァンスも凄くよかったと思います。
けれど事故といっても罪のない人を死なせてしまった事実は
まったく美談としては受け止めきれませんし・・・。
時系列をずらして彼の内面の混乱を表したのであれば、
ラストにあのシーンを持ってきた意味は?
逃避した、って事なんだろか。
う〜ん・・・。
困惑きのこオレンジ
author:dokurokinoko, category:映画・アート, 23:05
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笑劇的な衝撃


「タクシデルミア ある剥製師の遺言」というハンガリーの映画を観てきました。ポップなアートワークに思わず惹かれます。
日本の公式サイトはこちらです。
http://www.espace-sarou.co.jp/taxidermia/
ちなみに海外の公式サイトで他のアートワークも見れます。ヤン・シュヴァンクマイエルとか好きな人はツボかも。解剖図のお腹をクリックしてみて下さい。
http://www.taxidermia.hu/index.htm
「デリカテッセン」っぽい雰囲気なのかなと思ったら、わりに内臓系でした。「体調が悪い時の鑑賞には注意してください」の文字が・・・。しかし、随所に見られるかなり手の込んだカットにしびれます。


祖父→父→息子3世代の奇妙な人生のお話。かといって、人情ドラマじゃありません。親子愛どころか、強烈な欲望とでも言いましょうか。
第1部に登場する祖父は位の低い当番兵。彼の唯一の楽しみは自慰行為。抑圧されてなおたくましくなる妄想力は必見です。上映開始数分で性器から炎が吹き上がるシーンが。なんだこの映画!
第2部は共産主義の時代に不倫で生まれた父の話へシフト。国を代表する大食いアスリートなんだけど、とにかく練習がハード。まさに人間ポンプ! うううう・・・見てるだけで苦しい。「食べる」って何?!
第3部はアスリートではなく、剥製師になった息子の話へ。動けないほど醜く太った父親の世話をしながら剥製作りに勤しみます。この父親の太り方がスゴイ。スターウォーズのジャバ・ザ・ハットに似てます。なんとかっていうキノコにも似てるな〜
店中にひしめく剥製剥製剥製。使ってる財布もハムスターの剥製で、がま口の両サイドから手足がニョキっと。一瞬かわいいと思ってしまった私も残酷仲間入りです。
ラストの機械仕掛けの手術シーンは凄かった。ギョエ〜ッ!と何度心の中で叫んだことか。まさにダーク・ファンタジーここに極まれり。
これを悪趣味ととるか独特の映像センスと受け止めるかは、その人次第。万人にオススメできる映画ではありませんが、こういう世界もあるんだよ〜という事で。
剥製にちなんで、映画館の外にハンティング・トロフィーのガチャガチャがあったのでやってみました。かなりリアル。出てきたのはヘラジカ。この映画観た後にアメリカン・バイソンが出てきたら失神するところでした。

エゾシカとドールシープも欲しかったんですけど(というか、その2つがいちばん欲しかったのに)小銭がなくて断念しました。
劇中の剥製は全てオリジナルで、アートディレクターのスローッシイ・ゲーザという人が作ったそうです。(読みにくい名前だな〜)
この人のサイトがパンフに載っていたので見てみたんですけどエグイ冷や汗!!!! 
ギャース!!ギャース!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! さすがの私もコレには相当引きました。心のシートベルトを締めて下さい。勇気のある方はどうぞ!(「TAXIDERMIA」の欄は安心して見れる画像になってました)撃沈きのこブルー
スローッシイ・ゲーザ http://www.szollosi.eu/
author:dokurokinoko, category:映画・アート, 20:49
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