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洋楽重箱のスミ 第29回「小山田圭吾的音楽指南書 Trattoria Records」
聞きたい音楽がない!という飢餓状態に時々なるのはぜだろう。
こんなたくさん溢れてるのに見つからなくて
モンス モンモン モンスモン・・・

クローゼットに着る服がない(実際にはある)っていうのに近い。
なにを満たされない気分になってるんだ自分は!って思うんだけども。
iPodを
30秒おきにポチポチしてしまうのよ。

ちゃんと探そうと思って、タワレコ試聴もしてきたさ。
Kakkmaddafakka(カックマダファッカ、読めない)なんてさ

ジャケもいいし音もいいの、そこそこ。
だけどVampire Weekend聞いちゃうな、とか

The Drownersなんてバンド名、スエードかよ!
とかって触角がぐいぐい動いたものの
聞いてみると
無言になってみたり。
好きな音の系統なんだけど、もひとつパンチがない。
もっと強く殴って!
なんてね〜・・・フゥ

欲求不満です。
やっと2〜3見つけたんだけど、すでにスタミナが切れそう。
Jack Beauregard、Cloud Nothings、Norton
いいんだけどなぁ、う〜ん。

なんでこんなに燃費が悪いんだ!?
欲求不満の旅はまだまだ続く。

恐ろしく
ブログの更新が遅れたけども、じつは川口市から札幌市へ引越しまして。
人生初の長距離引越し!

ライブへ行く回数がまたさらに減る(泣
Letting Up Despite Great Faultsが9月に来るんだよね。渋谷にね。
チケ代より
交通費のが高い・・・9月はまだ暑い。悩む。

引越しで荷物もかなり整理しました。

処分してすでに後悔しているモノもあり。
シンポジウムの7インチシングルなんで捨てたんだ私は!
バカバカバカ・・・(呪)
うちにはロフトという
小宇宙があったため
いくらでも小物を増やせる状態(天国)だったのだ。
その残ったCD達のなかにトラットリアはしっかり鎮座。
いっそ
パソコンに落としてCDを捨てるという手もあったけど
やっぱり捨てられねぇ!
なんだか
渋谷系再評価的な匂いがするかもしれないけど
べつにそういうのに乗っかりたいわけじゃないからね。
そもそも邦楽そんな聞いてなかったし。
どっちかっつーと
グランドロイヤルの方が興味あったし。
そんなロキノン読者だった私ですら聞いていた魅惑のトラットリア。
もちろん話は脱線オンリーであんまりトラットリアについて書いてません。
いつも通り!
ではいってみよー。



●Trattoria Recoeds『PREGO! 95' THE MENU OF TRATTORIA VOL.2』

さらっと説明しますと、トラットリアとは
ポリスターにて小山田圭吾が主宰していたレーベルです。
トラットリアどころか小山田圭吾を知らない世代が増えているのが現状かもしれません。
最近だと
「デザインあ」(Eテレの子供向け番組)の音楽を担当してるので
せめて名前くらいは覚えていてほしかったりする。

トラットリアの活動は92年〜02年まで。
こんなに自分にとって「レーベル」で意味のあるところはない気がする。
入手困難な
廃盤をリリースしたり、マイナーな個性溢れるミュージシャンを
和洋問わず数多く紹介してくれる玉手箱のような素敵なレーベルだった。
このPREGOは
コンピ盤で93'、95'、97'、99'、01'と発売。
そのうちの3枚を取り上げます。
93'も持ってるんだけど
ヴィーナス・ペーターくらいしか好きな曲ないもんで。
すごい長文になる予感がするので、この辺で読むのやめてもいいよ(泣。

とりあえず95'の参加ミュージシャンを見てみましょう。

ジェリー・ゴールドスミス
カヒミ・カリイ
コーデュロイ
ワック・ワック・リズム・バンド
ザ・ポッシュ
LE MANS
フリー・デザイン
ザ・チェアメン・オブ・ザ・ボード
ブリッジ
クラウドベリー・ジャム
ウォッカ・コリンズ
ブライアン・オーガー
ブルーボーイ
フリーダ・ペイン
ラッシュ・ライフ
J.R.ベイリー
ザ・ドリーマーズ
サロン・ミュージック
チョコレート・バリー
コーネリアス
ムッシュ・カマヤツ


このアルバム聞いてクラウドベリー・ジャム買いました。私は。
Elevatorは
名曲だろう!
そこからのエッグストーンだったり。



このアッパーな多幸感!
パパパ〜♪
あとコーデュロイね!

アシッドジャズもこの頃盛り上がってたんだよ。
そこからUS3とかU.F.Oに流れてみたり。
(今じゃ
全然聞いてない。ごめん。)
スウェーデッシュポップ&アシッド&カフェがぶわわわッ!と走馬灯のように蘇る。
「趣味はカフェ巡り」とか言っちゃってたもんよ。
恥ずかしいぜ!
でもまだ
学生だったからいいの。いいのよ!

カヒミ・カリイみたいな人ってなんでいるんだろう・・・
当時の私は嫉妬&シットで気になるくせに見て見ぬふりをしてましたね。

ミステリアス美女め!(羨ましい)
流れに身をまかせてたらこうなったんですっていう感じがまた・・・(くそっ)
辛酸なめ子が
憧れるのもおおいに頷けます。

でも触れなきゃいけないのはこのジャケットよ!
知ってる人は知っている

アーキグラムのオマージュ作品であるという事。
 

ずるい、ずるいわ〜!と当時の私は床を這いずり回ったものです。
そうなのだ、デザインがことごとくズルい。かっこいい。
渋谷系とざっくり言って話しを終わらせてしまうのは本当は勿体ないのだ。
なにせこの時代は
小ネタの倉庫。
音楽からファッション、デザイン、写真、本、映画などなど
語る要素がありすぎるのだから。
皆さんは
信藤三雄率いるCTPP(コンテンポラリープロダクション)をご存知だろうか?
CD黄金期だった90年代にピチカート、松任谷由実、ブランキー、小泉今日子、
シナロケetcのアートワークや、
映画のリバイバル(黒い十人の女、黄金の七人、パリところどころ等々)ポスター、パンフなど
とにかくデザインが
素晴らしかったのだ。
欲しい!部屋に置いときたい!
そういう
所有欲を駆立てる魅力にあふれていた。
私は60年代のデザインが好きだったので、そのエッセンスが入っている事も多く
食いつかずにはいられなかった。
アーティストは興味ないけど
ジャケットだけ欲しくなったりしたもんよ。

音楽が盛り上がれば、当然ファッションも盛り上がるというもの。
当時は
写真家の平間至、伊島薫、ホンマタカシは私の三大巨頭だった。
あとはラリー・クラーク、ニック・ナイト、ユルゲン・テラーね!



こいつ、スタジオ・ボイス買ってたなって一発で分かる趣味ですな。
キム姉が立ち上げたx-girlもこの頃じゃなかったかな。
そして怒濤の
クロエ・セヴェニー・ムーブメントね。
なぜか気になるあのお顔。というか”陰”な感じがするあの目!

ざわざわするわ〜好きだけど。

というようにですね、この頃は情報満載なわけですよ。
イギリスは
ブリットポップ盛り上がってるし!
追うモノが多くて多くて雑誌買いまくってた。そしてCDも。
あ〜いくら注ぎ込んだんだろ・・・
バカじゃね!?
でもあの頃に
東京にいれて良かったです。

Le Mans‬『‪Un Rayo De Sol‬』
 

Cloudberry Jam 『elevator』
 



●Trattoria Recoeds『PREGO! 97' VIEW-MASTER STEREO REELS Fairy Tales』

97'の参加ミュージシャンは以下の通り。
シトラス
ロケットシップ
カジヒデキ
アップルズ・イン・ステレオ
カヒミ・カリィ
コーネリアス
パパス・フリータス
シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー
想い出波止場
OOIOO
サロン・ミュージック
マーブルス
ハング・アップス
ラー・バンド


この辺りからがプレーゴの本領発揮を感じます。
邦楽と半々くらいで入ってますが、ロッキングオン・ジャパンには決して載らない面々。
バァフアウト!読者ならきっとついてこれるでしょう。
余談ですが!
ファッション誌には必ず音楽コーナーあるじゃないスか。
こんなの
ここで紹介しなくてもそこそこ売れるんじゃないの?
みたいな、ふーんとしか思わないようなアルバムしか載ってないけど

FUDGE(ファッジ)のチョイスはひと味違うんだよね。
独自路線を貫いていてちょっと凄い。
ついていけてない読者も多いはず。
その置いてけぼり感!
つい
毎号読んでしまうわ。
思えばFUDGEの創刊はリラックスの影響大の雑誌だった。
それを思うと、あのページはその名残だったりして。なんてな!

アップルズとの
出会いはこのアルバムだったなぁ。
ありがとうトラットリア!
マーブルスもシーガルもCD買ったなぁ・・・

買ってみたら好きな曲があんまり見つからなくて途方に暮れたなぁ・・・
しかしpapas fritasみたいな
マサチューセッツの
インディーバンドなんてよく探してくるよね。
すげーな小山田氏。
OOIOOもなんだか今聞いとかなきゃいけないような気がして

いいのか悪いのか分からないまま衝動だけでアルバム買ったよ。
未だに理解不能なアルバム。
分かったフリして最先端渋谷系層に溶け込もうとしたけど
無理だったね。
ムリムリ
わっかんねーよこういう音楽は!
あと暴力温泉芸者ね。
OOIOOからヤマタカEYEに流れてゆき・・・。
ちょうど
リトルモアからタイクーングラフィックスと同時期に本が刊行されるんで
パルコに個展も見に行ったぜ。



きゅきゅきゅ、96年! 18年前って!
まさか後にベックの「Midnite Vultures 」で繋がるとは思いもしなかった。
つーかもう
名義がややこしいよね。
山塚アイ、ヤマタカEYE、ヤマンタカEYE・・・
どれだよ!
なんだよDJ光光光(ピカピカピカ)って・・・
この
常人にはついていけない宇宙感。おそろしい。


記憶がだんだん繋がってきて思い出したことがもう1個あった。
デストロイ・オール・モンスターズだよ、そうそう。



家に色違いのフライヤーがとってありました。
こっちの世界にもハマりそうになってて危なかった。
デストロイには
現代アートのマイク・ケリーが絡んでて
そこから今度はソニック・ユースに相関図が繋がってまたEYEに繋がるという
あんまり
入りたくないサークル。これ以上はこえぇ!
当然のように私の本棚に並んでる『GEISHYA THIS』



完全に話がトラットリアから離れてEYE話になってますね。
ちなみにこの97'の
アートワークもCTPPが手がけてます。
えっと、この中で今でも聞き続けてるのはアップルズとハング・アップス。

地味にハング・アップスのこのアルバムはいいんだよ。
ちょっと憂鬱気味のメロディなんだけど美しいのです


Marbles 『Go Marilee‬』
 

Seagull Screaming Kiss Her Kiss Her 『School Lunch‬』


‪OOIOO『Right Hand Ponk‬』


Hang Ups 『‪Top Of Morning‬』





●Trattoria Recoeds『PREGO! 99' Camp-Master』

99'の参加ミュージシャンは以下の通り。
シトラス
嶺川貴子
シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー
ターン・オン ドリー・ミクスチャー
OOIOO
ザ・パステルズ
ルミナスオレンジ
ヒロミックス
カジヒデキ
アップルズ・イン・ステレオ
サロン・ミュージック インディアンロープ
トゥモロウズ・ワールド
コーネリアス


またカジヒデキが入ってるね・・・まぁいいけど。
いちいちパッケージが可愛いな。くそぅ。
ですがここからCTPPでなく、そこから独立したhelp!の北山雅和さんが手がけてるようです。
CTPPの頃から北山さんがやってたのかな?
ちょっと
調べきれず
以後も小山田氏との仕事は多いみたいなので興味がある方はこちらの本もどうぞ。


LiGHT STUFf help! 北山雅和のデザイン1993~2007

さて、99年にもなると少し背景がまた変わってきます。
国内初のレイヴ「WIRE」が開催された年でもあるわけで
前年ではファットボーイ・スリムがヒットしたりと
ビッグビートや
エレクトロニカ、テクノ、ハウスの波がぐーーっときてて
私もハマってたひとりでした。
WIREは行かなかったけど、エレグラは何回か見に行った。

デカい箱でドンッ!! と音が鳴る気持ち良さったらもう!
人と腕がぶつからない距離で踊れるって楽しいわぁ。

収録曲である
パステルズの「Windy Hill」
ふわふわ宇宙に漂うような浮遊感が気持ちいい。
ただ、この頃の小山田
リミックスはスターフルーツ感が多大にあって
嶺川貴子のリミックスもテイストがよく似ている。

同じ曲かと思うほどに!
バンドという形態をもたないミュージシャンの中には
音をいじくる事に
長けている人が多い気がする。
CDを買わない人が多い昨今、シングルの話をするのもあれだけど
2〜3曲目あたりに誰それのリミックスが入ってると
そっちが
気になって買っちゃったりしませんか!?
これのどこがリミックスなんだ!
クソッ!
っていうものもあるけども
なかにはリミックスのが
断然いい!なんてのもあるワケで。
原曲の欠片もないようなのも面白くて好きです。
好き勝手
やっとる感が気持ちいい。
エイフェックス・ツインがバクチクをリミックスしたやつ
あれ凄かったなぁ・・・
バクチクにとって
あれはプラスだったのか?と問いたい。
コーネリアスはそこまで破壊的な事はいたしませんよ。

上品にお洒落に心地よく中目黒の味付けで仕上げてくれるのです。
リミックス盤『CM』シリーズはBlurの「Tender」と
タヒチ80の「Heartbeat」が収録されている2が一番買いかと。

毎回、
プレーゴの選曲には知らないミュージシャンが多いんだけど
このDolly Mixtureって78年に出てきたバンドなのね。
全然そんな感じしない。

日本人かと思ったらイギリス人だし。
しかもポールウェラーのレーベル(RESPOND)最初のリリース盤に選ばれたり
アンダートーンズとか
ジャムのサポートアクトをしてたらしい。
多分このRESPONDを掘り下げてったら面白そうなの見つかりそうだなぁ。
そしてまたお金がかかるなぁ・・・

音楽は一体私からいくら巻き上げる気なんでしょうか。

Takako Minekawa『Milk Rock (Cornelius Remix)‬』


Dolly Mixture『My Rainbow Valley』

 
author:dokurokinoko, category:音楽, 23:38
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